平気で嘘を重ねていく貴方に私はたくさん傷付けられているのに、こうして傍にいる。

こんなこと続けたって意味がないのに、どうしても傍にいたい。


「梅沢先生……今、抱いて欲しいです」

「星七? なに言ってるの。 星七はそんなわがまま言う子じゃないだろ?」


そうだよ。 私は仕事中にこんなことを言うような人間じゃなかった。
だけど、目の前の愛する人があまりにも簡単に手の中をすり抜けていくから……こんなわがままも、言ってしまいたくなる。

私をこんな風にしたのは、梅沢先生だよ。


「いやです……今がいいんです。 今すぐ、抱いてください」

「星七……」


私の要望を聞き入れてくれた梅沢先生は、いつもの当直室へと私を連れて行ってくれた。
鍵を掛けるとすぐに、私をベッドの上に押し倒す。

服を脱がせると、梅沢先生は深くキスをした。 そのまま身体中にキスを落としていき、私の1番弱いところを責め立ててくる。


「あっ……梅沢、せんせ…もっと、もっと触れて欲しい……」


そう言ったと同時に梅沢先生が私の身体の中に入っていき、一瞬にして快楽が押し寄せてくる。

もっと、もっと触れていたい。
梅沢先生を、誰にも渡したくないの。

そんな思いだけが頭の中を駆け巡り、消えることはなかったーー。