星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦

2人で揃って友希にお辞儀をして、3人で抱き合った。
私にとって、大空も友希も、言葉にできないくらい大切な存在だ。

それはきっと、これからも永遠に変わることはないんだろうな。


「あ……そうだ。 2人にちょっと言わないといけないことがあるの」


いけない。 3人での抱擁(ほうよう)があまりにも幸せすぎて、忘れるところだった。
式が始まる前に、大切な人への報告があったことを思い出した。

「なになに?」と、不思議そうに私の顔を見つめる大空と友希。


「実はね……」


そう言いながら、私はローズブーケの中から1枚の小さな紙を取り出す。

実は控室を出る直前、友希に見つからないように隠してあった。 それを2人に見せると、友希は「えぇ!? 嘘ぉ……!!」と言って、再び涙を流し始める。

大空も「信じられない……」と言うような表情だったけれど、瞳に涙を浮かべて私のことを抱きしめてくれた。


「お腹にね、小さな命が……いるみたい」


少し前に判明した、お腹の中の小さな命ーー。
今日まで2人には黙っておいて、サプライズ報告をしようと目論んでいたけれど……これはだ思った以上に大成功。


「星七、ありがとう。 俺、お腹の子も星七のことも大切にするって誓う」


瞳に涙を浮かべながら、そう言ってくれた大空。

これからも私たちは、永遠に切れることのない糸を繋いでいく。


「大空、愛してる」


*END*