俺は、彼女の笑顔が好きだ。

優しく頭を撫でると顔を真っ赤にして恥ずかしそうに俯く表情も、全部が愛おしい。
誰にも取られたくない。

だからこそ……。



「あ……待って、大空。 ダメ…っ……!」

「静かに。 外に聞こえるよ」

「もう……大空のいじわる」


そう言っている割に、星七の身体は段々と熱を帯びてくる。 もう明日で退院というのに俺は我慢ができす、星七の身体に触れた。

理性が保てず情けないとも思ったけれど、まぁこれも入院中の思い出作りということで。


「そ、大空……お願い、待っ……て」

「ダメ。 もっとよく見せて?」


両手で胸元を隠している彼女の手を、ゆっくりと解く。

傷ひとつない、きれいな身体。
星七は以前、『自分はきれいな身体じゃない』と言っていたことがあった。

それはきっと、梅沢先生のことがあったからであろう。

でも、俺はそんな風に思ったことはなかった。 小さなことでも喜んでくれたり、恥ずかしそうにしたりする彼女が〝汚れている〟なんて風に思ったことは1度もない。


「大空……あんまり…見たら恥ずかしいよ……」

「……星七、きれいだ」


そう言いながら、俺は彼女の胸の膨らみに触れる。

ピクリと反応する星七がまた可愛くて、俺はもう完全に理性が吹っ飛んでしまっていた。