放課後、いつものクレープ店で例のごとく一つに絞れない。

「どうしよー、マンゴー食べたいけど、アップルシナモンも捨てがたい…」

そういいながら、私は蒼太の顔を見上げた。

自分でも図々しいと思うけど、こういう時蒼太は半分こしてくれる。

前に類もしてくれたが、蒼太はほぼいつも。

そういう願望を込めながら蒼太を見つめる。

しかし、私の予想に反して、蒼太は目をそらした。

「…どっちにする?」

「じゃあ、マンゴーで」