「頑張ってよ?」

「何が?」

私は隣で話す二人に話しかけた。

「あ、いや、何でもない」

そういった二人は教えてくれそうな気配はなかった。

最近菜緒と蒼太が急激に仲良くなってきてうれしい反面なんだかさみしい気もした。

「ね蒼太、今日の帰り、クレープ行かない?」

蒼太と菜緒が目配せする。

「…いいよ」

「やった」

蒼太と菜緒の様子が気になったが、とりあえず考えないことにしておく。