初日以降、私は類とも蒼太とも帰らなかった。 相変わらず二人とも結奈に誘われていて最初の何日かは私の様子を伺うようなこともあった。 しかし、そのたびに私が断るようなそぶりを見せていたら、だんだんそれもなくなった。 寂しいような気もしているが日々の安定のためには仕方ないことだった。 「いいの?毎日別だけど」 菜緒が心配そうに聞いてくる。 「いいの。これ以上変な波風立てたくないから」 私は苦笑しながら言った。