「はのんちゃん、おおきくなったらぼくとけっこんしてくれる?」 シロツメクサの花かんむり。さらさらの黒髪をなびかせて、目の大きな男の子が私に差し出してきた。 「いいよ。はのん、にとくんのことすきだもん。」 私は、花かんむりを受け取って、頭に乗せてみせた。 「ねー、かわいい??」 「うん!さすが、ぼくのおよめさんだね!」 貴方の''可愛い''をもう一度聞きたい。