あれから毎日、彼は私の為に餌を持ってきた
り何気ない話をしてくれた。

反応を返す事は出来ないけれど、聞いていて
気持ちが凄く自分の中に入ってきた。

彼の声は、優しくて、安心出来て、心地よく
て、良い人なんだなって思った。

私は結局、猫になっていた。、森の中に川が
あって反射している自分を見てみた。

見た目は、白くて、小さくて、ひっそりとし
ていた。

でも、今までで一番楽しいと思えたんだ。例
え話せなくても、猫でも、彼の中にわたしが
居ないとしても...。

「君は、僕に凄い懐いてくれるよね。可愛い。」

それだけで満足だった。

そう思った時だった。

またあの時みたいに辺りが強い光で覆われて
いった。抵抗する間もなく意識が遠 くな
る、。