ん、あれ、ここ何処だっけ?

まだ頭はふわふわしたままだ。あたり一面
森。

私って、死んだんじゃないの?屋上から飛び

降りたはず、、

取り敢えずここから出れないかな。

そう思いながら歩いていると、薄っらと人が
見 えた。

誰かいる、、

確認する為に近づいてみた。歳は私と同じく
らいの大人しめな男の子。

花に包まれながら本を読んでいる。綺麗だ。

でもこんな所で読む必要あるのかな。

その時、不意に顔を上げた彼と目が合う。

焦ったが彼は私に向かって微笑んだ。、良い
人なのかな、そう思ってしまう。

不思議と近づいてくる彼に、恐怖心は無かっ
た。どこか懐かしいようなそんな感じがし
た。

「うわ、猫なんて珍しいな。可愛い。」

そう言って抱き抱えられる。え、?猫?

もしかして、私は猫になってる、?そんな不
安をも消されるくらいに彼の腕の中は暖か
かった。

嫌なことから目を逸らして現実を認めない、

いつも自分がやってきたこと。、

でも、今だけは。

彼に身を委ねても良いのかな...。