少し部屋で休んだら体調が良くなった。
外の炊事場で、小学生組や華たちが人参、玉ねぎ、じゃがいもの皮を剥いて、美優と奈々たちは飯ごうでご飯を炊く準備をする。
外で作るご飯なんて、何だか新鮮で楽しい!
航也や翔太、牧田先生、ボランティアの男性陣は離れた所でキャンプファイヤーの準備をしている。
「美優ちゃん、一緒に来れて良かったね!」
奈々が話し掛ける。
「うん、私も奈々ちゃんと来れて嬉しい!明日のハイキング行く?」
「うん、私の主治医は牧田先生なんだけど、体調落ち着いてたら良いって。美優ちゃんは?」
「そっか。私はみんなと同じ距離はダメだけど、少しなら歩いてみようか。まだ主治医の許可が出るか分からないけど(笑)」
「一緒に行けるといいね!」
奈々ちゃんとそんな会話をしながら、ご飯を洗って準備を進める。
小学生組も大人と一緒に野菜を切ったり、楽しそう。
カレーを煮込んでる間に、キャンプファイヤーの準備を終えた男性陣も合流した。
航也、牧田先生、看護師さんは、子供達1人1人を回り、体調を確認している。
航也が美優の所に来た。
「美優、体調は?」
「うん、大丈夫」
そう聞きながら、おでこに手をやり、脈を測る。
「脈ちょっと早いけど、大丈夫か?」
「ん?何も感じないよ。大丈夫」
「そっか」
それから出来上がったカレーを外のレジャーシートの上でみんなで食べる。
翔太は子供達の相手をしたり、相変わらず忙しそう(笑)
美優の両脇に華と奈々ちゃんが座る。
同世代の高校生3人はすぐに意気投合し、楽しく会話をしながら食べ進める。
美優と奈々は少なめに盛ったカレーを食べるが、奈々ちゃんはあんまり食欲ないみたい…
「奈々ちゃん大丈夫?」
華が心配して声を掛ける。
抗がん剤治療が終了してもすぐには食欲なんて戻らないよね…
「うん、大丈夫。みんなで食べると美味しいよね…」
奈々ちゃんは気丈に振る舞っているが、顔色があんまり良くない…
「奈々ちゃん無理しなくていいよ?」
美優が声を掛けると、観念したように頷き、スプーンを置く。
「気分悪かったら先生呼ぶ?」
「大丈夫。ありがとう」
みんながいる目の前で先生を呼ばれることが嫌なことは美優が十分わかっている。
でも美優は顔色が悪い奈々ちゃんのことは心配…
気が引けたが、カレーを食べ終わった後、美優はこっそり航也に声を掛ける。
「航也?」
「ん?どうした?苦しい?」
航也は慌てて聞く。
「いや、私じゃなくてね、奈々ちゃんが……」
顔色が悪くて食欲がないことを伝える。
航也が牧田先生に伝えてくれることになった。
カレーが食べ終わり、みんなが片付けをしていた時、牧田先生が奈々ちゃんを呼びに来た。
「奈々ちゃん、ちょっとこっちおいで。顔色悪い感じするけど大丈夫?」
「うん…」
「どした?」
「うぅん…」
「ちょっとそこのベンチに座ろうか」
牧田先生の言葉に奈々は素直に従う。
「気持ち悪くない?腹痛は?ちょっとお腹押すよ、ここは痛くない?ここは?」
牧田先生が次々に診察を進めていく。
「うん、お腹は大丈夫だね。少し熱あるかな…看護師さん、体温計もらってもいい?」
「はい」
看護師が体温計を出して測る。
ピピピッ
「37.2か…微熱だね。寒くない?」
「大丈夫です」
「そっか。もうすぐキャンプファイヤーだから、終わったら部屋に戻って休もうね」
奈々ちゃんはみんなとキャンプファイヤーに参加できることになった。
奈々ちゃんには念の為看護師が付き添ってくれることになった。
それから片付けが終わり、辺りは薄暗くなり、キャンプファイヤーが始まった。
外の炊事場で、小学生組や華たちが人参、玉ねぎ、じゃがいもの皮を剥いて、美優と奈々たちは飯ごうでご飯を炊く準備をする。
外で作るご飯なんて、何だか新鮮で楽しい!
航也や翔太、牧田先生、ボランティアの男性陣は離れた所でキャンプファイヤーの準備をしている。
「美優ちゃん、一緒に来れて良かったね!」
奈々が話し掛ける。
「うん、私も奈々ちゃんと来れて嬉しい!明日のハイキング行く?」
「うん、私の主治医は牧田先生なんだけど、体調落ち着いてたら良いって。美優ちゃんは?」
「そっか。私はみんなと同じ距離はダメだけど、少しなら歩いてみようか。まだ主治医の許可が出るか分からないけど(笑)」
「一緒に行けるといいね!」
奈々ちゃんとそんな会話をしながら、ご飯を洗って準備を進める。
小学生組も大人と一緒に野菜を切ったり、楽しそう。
カレーを煮込んでる間に、キャンプファイヤーの準備を終えた男性陣も合流した。
航也、牧田先生、看護師さんは、子供達1人1人を回り、体調を確認している。
航也が美優の所に来た。
「美優、体調は?」
「うん、大丈夫」
そう聞きながら、おでこに手をやり、脈を測る。
「脈ちょっと早いけど、大丈夫か?」
「ん?何も感じないよ。大丈夫」
「そっか」
それから出来上がったカレーを外のレジャーシートの上でみんなで食べる。
翔太は子供達の相手をしたり、相変わらず忙しそう(笑)
美優の両脇に華と奈々ちゃんが座る。
同世代の高校生3人はすぐに意気投合し、楽しく会話をしながら食べ進める。
美優と奈々は少なめに盛ったカレーを食べるが、奈々ちゃんはあんまり食欲ないみたい…
「奈々ちゃん大丈夫?」
華が心配して声を掛ける。
抗がん剤治療が終了してもすぐには食欲なんて戻らないよね…
「うん、大丈夫。みんなで食べると美味しいよね…」
奈々ちゃんは気丈に振る舞っているが、顔色があんまり良くない…
「奈々ちゃん無理しなくていいよ?」
美優が声を掛けると、観念したように頷き、スプーンを置く。
「気分悪かったら先生呼ぶ?」
「大丈夫。ありがとう」
みんながいる目の前で先生を呼ばれることが嫌なことは美優が十分わかっている。
でも美優は顔色が悪い奈々ちゃんのことは心配…
気が引けたが、カレーを食べ終わった後、美優はこっそり航也に声を掛ける。
「航也?」
「ん?どうした?苦しい?」
航也は慌てて聞く。
「いや、私じゃなくてね、奈々ちゃんが……」
顔色が悪くて食欲がないことを伝える。
航也が牧田先生に伝えてくれることになった。
カレーが食べ終わり、みんなが片付けをしていた時、牧田先生が奈々ちゃんを呼びに来た。
「奈々ちゃん、ちょっとこっちおいで。顔色悪い感じするけど大丈夫?」
「うん…」
「どした?」
「うぅん…」
「ちょっとそこのベンチに座ろうか」
牧田先生の言葉に奈々は素直に従う。
「気持ち悪くない?腹痛は?ちょっとお腹押すよ、ここは痛くない?ここは?」
牧田先生が次々に診察を進めていく。
「うん、お腹は大丈夫だね。少し熱あるかな…看護師さん、体温計もらってもいい?」
「はい」
看護師が体温計を出して測る。
ピピピッ
「37.2か…微熱だね。寒くない?」
「大丈夫です」
「そっか。もうすぐキャンプファイヤーだから、終わったら部屋に戻って休もうね」
奈々ちゃんはみんなとキャンプファイヤーに参加できることになった。
奈々ちゃんには念の為看護師が付き添ってくれることになった。
それから片付けが終わり、辺りは薄暗くなり、キャンプファイヤーが始まった。

