そんなキュンキュンする話を華としてから、美優はどうしたら華が翔太先生に気持ちを伝えられるかと1人で考えてた。

夕飯のスプーンを持ったまま考え込む。

「美優?おーい!」

「あっ航也!入るならノックしてよ!」

「は?ノックしたよ」

「そうなの?ごめんね、ちょっと考え事してた(笑)」

「何?なんかあったの?
つーか、早く食べろよ。看護師さんが食器下げに来ちゃうだろ」

美優は航也に言われ、食べ始める。

「今日はカレーじゃん!うまそう。俺も美優の部屋で食べようと思って買ってきた」

そう言って航也は、病院の売店で買ったお弁当を食べ始める。

カレーは何とか完食できたけど、副菜とスープは無理…
航也にカレーだけ食べれたら良いって言われて、免除してもらった。

航也は今日当直じゃないから、ヘルプで呼ばれなきゃ大丈夫と言って、消灯時間まで美優の部屋で過ごすつもりらしい。

「今日華ちゃんと楽しそうだったな。華ちゃんが来ると美優が元気になるから、華ちゃんには感謝だよ」

「うん、そうだね。そういえば今日ね……」

美優は、今日の華の話を思い切って航也に話してみた(笑)

初めはびっくりした様子だったけど、2人はお似合いだと思うって言ってくれた。

それに、翔太先生が華のことを「優しくて良い子だよな」って話していたらしく、脈アリかもしれないと思い、美優のテンションが上がる!!

それから2人は、翔太と華をくっつけるべく作戦会議を始める。

まずは2人になる機会を作らないと始まらない…

悩んでいた航也が口を開く。

「そろそろまた、美優の外泊リハビリを考えてた所だったから、今度の土曜日に俺、朝当直で明けたらそのまま美優を連れて帰って、その日に翔太と華ちゃんもうちに呼んでさ、みんなで食事するのはどう?
その日2人を泊めてもいいし、帰るなら翔太が華ちゃんを家まで送っていくって言うだろうから、そこで2人にさせる作戦はどうだ?
もし泊まりでも2人になれるチャンスなら、いくらでも作れるしな。でも、ちょっと強引か…(笑)」

「うぅん、そうしよう!
そのくらいしないと、華そーゆー所すごく臆病だから、強引ぐらいが丁度いいよ!!
土日なら華も学校休みだし、翔太先生も休みだしね!」

「なら、美優は華ちゃん連絡してみて?俺は翔太に聞いてみるから。食事は何がいい?外食だと、美優の体調に何かあった時に対処出来なくなるから、家の方がいいんだけどな」

「ん〜そうだね。あっ!じゃあ、タコパは?」

「いいな。じゃあそれで決まり!」

作戦会議は無事終了して、お互い華と翔太にそれぞれ連絡を入れた。すぐに返信が返ってきて2人ともOK!!
そして、2人ともうちに泊まるこが決定した!

なんだかうちらの方がドキドキしちゃうねって話した(笑)

消灯時間になり、航也は「おやすみ」と言って美優のおでこに軽くキスをして、部屋を出て行った。

美優は華の幸せを願いながら、眠りに落ちていった。