〜翌朝〜
「美優ちゃんおはよう。朝ご飯全部食べれたね。もうすぐ鳴海先生来ると思うけど、準備は出来てる?」
看護師さんが声を掛ける。
「うん、大丈夫」
「久しぶりの外だから嬉しいね。でも、無理はしないようにね」
「はーい」
看護師さん、翔太先生、航也…みんなに同じ事言われてる気がするけど、それくらいまだまだ体調は完全じゃないんだろうな…
その証拠に飲み薬もたくさんだし、吸入器もあるし…気をつけなきゃ。
そんな事を考えてると、しばらくして航也が迎えに来た。
「航也!」
「おっ、元気だな(笑)よし、帰るよ!ただし、走るなよ」
航也にしっかり釘を刺されて、手を引かれて歩いていく。
車に乗ると、
「はぁ〜やっと終わった。当直バタバタしててさ、朝飯食べ損ねたから、付き合ってくれる?」
「うん!」
「真っ直ぐ帰るのもつまらないしな、これもリハビリの一環」
そう言って、朝からやってるファミレスに入った。
航也はモーニングセットを頼み、美優は小さいパフェを頼んだ。
「食欲戻って来たな。最近は病院食も完食出来る日増えて来たしな。良かったよ」
パフェを頬張る美優を見て、航也が言う。
「うん、でも太らないように気を付けないと…」
「バカ、お前はもっと食べて体重増やさないといけないの」
「はーい」
気のない返事をしてみる。
それにしても朝のファミレスって、航也みたいに朝ご飯やコーヒーを飲んでいる人が結構いてびっくり。
朝からカップルで来てるのはうちらくらい(笑)
平日の朝からカップルでファミレスって違和感だよね(笑)
航也がコーヒーを飲んでる姿が格好良くて見とれていると、
「ん?大丈夫か?パフェ無理しなくていいぞ」
心配して声を掛けてくれる。
「うぅん、違うけど、でももうお腹いっぱい…」
そう言うと残りのパフェを航也が食べてくれた。
食べ終わってから、しばらく他愛もない話をして過ごす。
美優のペースに合わせて、ゆっくり行動してくれる。
「よし、そろそろ行くか。気持ち悪くないか?」
「うん、大丈夫」
車に乗ってから、美優の脈を測り、おでこに手を当てる。
「大丈夫だね。今10時半か…美優が疲れてなければ、いい天気だから、近くの公園に少し散歩に行くか?」
「うん!私は嬉しいけど、でも航也が疲れてない?」
「俺は慣れてるから大丈夫。散歩したらマンション帰って少し休もうな。今日はリハビリ初日だから、これくらいにして。あまり飛ばし過ぎると良くないから」
それから近くの公園で噴水を見たり、池の鯉を見たり、15分くらい過ごして、マンションに帰って来た。
「はぁ〜、やっぱ家はいいね!帰って来れて嬉しい!」
「フフ、良かったな。ちょっとずつリハビリ増やしていくつもりだからさ」
そう言うと、当直明けの航也はシャワーを浴びに行く。
家の中は綺麗に片付いていて、あまり生活感がない。
きっと病院に泊まることの方が多かったんだろうな…
美優の部屋も綺麗になっていて、ベッドのシーツを洗ってくれたのか、ピシッと引かれていた。
「はぁ〜さっぱりした」
濡れた髪の毛を拭きながら航也がリビングに入ってきた。
スウェットにTシャツ姿もかっこいい…(笑)
「美優、紅茶でも飲むか?」
「うん」
2人はソファに座って紅茶を飲みながら過ごす。
「はぁ〜幸せ」
「俺も幸せ。やっぱり美優がいない家はつまんないよ。
だけど、焦らずゆっくり体調戻していこうな。さっ、少し寝よう。ずっと起きてると体に負担かかるから」
「うん」
そう返事をし、立ち上がろうとした時、一瞬目の前が真っ暗になり、視界がぐらっと揺れた。
「おっと、大丈夫か?」
航也がすかさず支えてくれた。
「ごめん、だいじょぶ…目の前が暗くなっただけ」
「俺がベッドに運ぶから。寝る前に1回診察させて」
そういうとお姫様抱っこで美優を寝室のベッドに寝かせる。
「自分の部屋で寝れるよ?」
「いや、今日はってか、これからは寝てる間に何かあっても良いように俺の部屋で寝させるから」
航也のベッドはセミダブル?だから余裕で2人が寝れる広さだけど、ちょっぴり恥ずかしい。
「まだめまいする?ちょっと胸の音聞かせて。ん、いいよ。熱も無さそうだな。貧血が少しあるから、もう寝な」
「うん…」
「大丈夫、少し寝れば良くなるよ」
そう言い、航也も美優の横に寝ながら、美優のサラサラした髪をなでる。
ウトウトし始める美優。
「こうや…なんか一緒に寝るの…恥ずかしい…」
「フフ、なに今さら?もう美優の寝顔なんて毎日のように見てるよ?」
「だって…こうやの顔…近いから…」
「ハハ、もう眠いんだから寝なさい」
航也が美優の髪をなでていると、スースー寝息を立て始める。
航也も明けだったこともあり、美優が寝たのを確認すると、そのまま眠りに落ちていった。
「美優ちゃんおはよう。朝ご飯全部食べれたね。もうすぐ鳴海先生来ると思うけど、準備は出来てる?」
看護師さんが声を掛ける。
「うん、大丈夫」
「久しぶりの外だから嬉しいね。でも、無理はしないようにね」
「はーい」
看護師さん、翔太先生、航也…みんなに同じ事言われてる気がするけど、それくらいまだまだ体調は完全じゃないんだろうな…
その証拠に飲み薬もたくさんだし、吸入器もあるし…気をつけなきゃ。
そんな事を考えてると、しばらくして航也が迎えに来た。
「航也!」
「おっ、元気だな(笑)よし、帰るよ!ただし、走るなよ」
航也にしっかり釘を刺されて、手を引かれて歩いていく。
車に乗ると、
「はぁ〜やっと終わった。当直バタバタしててさ、朝飯食べ損ねたから、付き合ってくれる?」
「うん!」
「真っ直ぐ帰るのもつまらないしな、これもリハビリの一環」
そう言って、朝からやってるファミレスに入った。
航也はモーニングセットを頼み、美優は小さいパフェを頼んだ。
「食欲戻って来たな。最近は病院食も完食出来る日増えて来たしな。良かったよ」
パフェを頬張る美優を見て、航也が言う。
「うん、でも太らないように気を付けないと…」
「バカ、お前はもっと食べて体重増やさないといけないの」
「はーい」
気のない返事をしてみる。
それにしても朝のファミレスって、航也みたいに朝ご飯やコーヒーを飲んでいる人が結構いてびっくり。
朝からカップルで来てるのはうちらくらい(笑)
平日の朝からカップルでファミレスって違和感だよね(笑)
航也がコーヒーを飲んでる姿が格好良くて見とれていると、
「ん?大丈夫か?パフェ無理しなくていいぞ」
心配して声を掛けてくれる。
「うぅん、違うけど、でももうお腹いっぱい…」
そう言うと残りのパフェを航也が食べてくれた。
食べ終わってから、しばらく他愛もない話をして過ごす。
美優のペースに合わせて、ゆっくり行動してくれる。
「よし、そろそろ行くか。気持ち悪くないか?」
「うん、大丈夫」
車に乗ってから、美優の脈を測り、おでこに手を当てる。
「大丈夫だね。今10時半か…美優が疲れてなければ、いい天気だから、近くの公園に少し散歩に行くか?」
「うん!私は嬉しいけど、でも航也が疲れてない?」
「俺は慣れてるから大丈夫。散歩したらマンション帰って少し休もうな。今日はリハビリ初日だから、これくらいにして。あまり飛ばし過ぎると良くないから」
それから近くの公園で噴水を見たり、池の鯉を見たり、15分くらい過ごして、マンションに帰って来た。
「はぁ〜、やっぱ家はいいね!帰って来れて嬉しい!」
「フフ、良かったな。ちょっとずつリハビリ増やしていくつもりだからさ」
そう言うと、当直明けの航也はシャワーを浴びに行く。
家の中は綺麗に片付いていて、あまり生活感がない。
きっと病院に泊まることの方が多かったんだろうな…
美優の部屋も綺麗になっていて、ベッドのシーツを洗ってくれたのか、ピシッと引かれていた。
「はぁ〜さっぱりした」
濡れた髪の毛を拭きながら航也がリビングに入ってきた。
スウェットにTシャツ姿もかっこいい…(笑)
「美優、紅茶でも飲むか?」
「うん」
2人はソファに座って紅茶を飲みながら過ごす。
「はぁ〜幸せ」
「俺も幸せ。やっぱり美優がいない家はつまんないよ。
だけど、焦らずゆっくり体調戻していこうな。さっ、少し寝よう。ずっと起きてると体に負担かかるから」
「うん」
そう返事をし、立ち上がろうとした時、一瞬目の前が真っ暗になり、視界がぐらっと揺れた。
「おっと、大丈夫か?」
航也がすかさず支えてくれた。
「ごめん、だいじょぶ…目の前が暗くなっただけ」
「俺がベッドに運ぶから。寝る前に1回診察させて」
そういうとお姫様抱っこで美優を寝室のベッドに寝かせる。
「自分の部屋で寝れるよ?」
「いや、今日はってか、これからは寝てる間に何かあっても良いように俺の部屋で寝させるから」
航也のベッドはセミダブル?だから余裕で2人が寝れる広さだけど、ちょっぴり恥ずかしい。
「まだめまいする?ちょっと胸の音聞かせて。ん、いいよ。熱も無さそうだな。貧血が少しあるから、もう寝な」
「うん…」
「大丈夫、少し寝れば良くなるよ」
そう言い、航也も美優の横に寝ながら、美優のサラサラした髪をなでる。
ウトウトし始める美優。
「こうや…なんか一緒に寝るの…恥ずかしい…」
「フフ、なに今さら?もう美優の寝顔なんて毎日のように見てるよ?」
「だって…こうやの顔…近いから…」
「ハハ、もう眠いんだから寝なさい」
航也が美優の髪をなでていると、スースー寝息を立て始める。
航也も明けだったこともあり、美優が寝たのを確認すると、そのまま眠りに落ちていった。

