華ちゃんを家に送り届け、途中コンビニに寄り、缶コーヒーと夕飯を買って病院に戻る。
今日は夕方に勤務が終わる予定だったが、美優がいつ発作を起こすか分からないし、仕事も溜まっているため、病院に泊まることにした。
病室に入ると、まだ美優は眠っていた。
ナースステーションに行くと、日勤看護師が夜勤看護師へ申し送りをしている所だった。
「ごめんね、鈴風さんのことだけど、いつ発作が起きるか分からない状態だから、こまめに様子見に行ってもらえる?
今日は俺、医局にいるから何かあったら連絡して」
看護師に美優のことを頼み、医局に戻り、残ってる仕事を進める。
〜数時間後〜
仕事が一段落し、そろそろ美優の様子を見に行こうと思っていた、その時だった。
航也の胸ポケットに入ってるピッチが鳴った。
「はい、鳴海です」
「鳴海先生!美優ちゃんが発作を起こして、バイタルHR110、P40、SpO2が92%です」
看護師が慌てて状態を報告する。
航也は、美優の状態を聞きながら、聴診器を握りしめ、病室に向かって走り出していた。
〜美優〜
モニターのアラーム音が鳴っている音で目が覚める。
うっすら目を開けると、白い天井…白いカーテン…繋がれた点滴…
(あれ…私…華と買い物に行って…具合が悪くなって、病院に着いて…)
朦朧とした意識の中で思い出す。
その時、
「おい、美優!しっかり息しろ!」
航也の言葉を合図に、一気に自分の息苦しさに気付き、自分が発作を起こしていることがわかった。
「くるし…ハァ、ハァ、ハァ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ…ゴホッ、ゴホッ…せん、せい…」
そのまま美優は意識を飛ばした。
「くそっ、急いで挿管準備!」
「はい!」
「美優!口に管入れるよ、ごめんな、少し嫌な感じするよ」
意識のない美優に声を掛け続ける。
航也達の適切な処置によって、美優のバイタルは安定した。
呼吸器管理になった美優は、口から管が入っている状態で鎮静剤で眠り続けている。
呼吸器管理中の患者は、美優のように薬で眠らせることが多い。
退院してから、体調の良い日が続いていた美優だったが、季節は冬。
喘息持ちの美優にとって、1番気を付けて見てやらなければいけない時期だったのに、航也は忙しい日々が続き、家に帰れない日も多く、帰ってもすぐに呼び出しが掛かったりと、美優の体調を満足に見てやれなかったことを不甲斐なく感じていた。
美優の胸の音を聞くと、肺雑音がしっかり聞こえ、かなり大きな発作だったことを示している。
今回の入院は、長期入院になることは避けられないと航也は感じていた。
今日は夕方に勤務が終わる予定だったが、美優がいつ発作を起こすか分からないし、仕事も溜まっているため、病院に泊まることにした。
病室に入ると、まだ美優は眠っていた。
ナースステーションに行くと、日勤看護師が夜勤看護師へ申し送りをしている所だった。
「ごめんね、鈴風さんのことだけど、いつ発作が起きるか分からない状態だから、こまめに様子見に行ってもらえる?
今日は俺、医局にいるから何かあったら連絡して」
看護師に美優のことを頼み、医局に戻り、残ってる仕事を進める。
〜数時間後〜
仕事が一段落し、そろそろ美優の様子を見に行こうと思っていた、その時だった。
航也の胸ポケットに入ってるピッチが鳴った。
「はい、鳴海です」
「鳴海先生!美優ちゃんが発作を起こして、バイタルHR110、P40、SpO2が92%です」
看護師が慌てて状態を報告する。
航也は、美優の状態を聞きながら、聴診器を握りしめ、病室に向かって走り出していた。
〜美優〜
モニターのアラーム音が鳴っている音で目が覚める。
うっすら目を開けると、白い天井…白いカーテン…繋がれた点滴…
(あれ…私…華と買い物に行って…具合が悪くなって、病院に着いて…)
朦朧とした意識の中で思い出す。
その時、
「おい、美優!しっかり息しろ!」
航也の言葉を合図に、一気に自分の息苦しさに気付き、自分が発作を起こしていることがわかった。
「くるし…ハァ、ハァ、ハァ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ…ゴホッ、ゴホッ…せん、せい…」
そのまま美優は意識を飛ばした。
「くそっ、急いで挿管準備!」
「はい!」
「美優!口に管入れるよ、ごめんな、少し嫌な感じするよ」
意識のない美優に声を掛け続ける。
航也達の適切な処置によって、美優のバイタルは安定した。
呼吸器管理になった美優は、口から管が入っている状態で鎮静剤で眠り続けている。
呼吸器管理中の患者は、美優のように薬で眠らせることが多い。
退院してから、体調の良い日が続いていた美優だったが、季節は冬。
喘息持ちの美優にとって、1番気を付けて見てやらなければいけない時期だったのに、航也は忙しい日々が続き、家に帰れない日も多く、帰ってもすぐに呼び出しが掛かったりと、美優の体調を満足に見てやれなかったことを不甲斐なく感じていた。
美優の胸の音を聞くと、肺雑音がしっかり聞こえ、かなり大きな発作だったことを示している。
今回の入院は、長期入院になることは避けられないと航也は感じていた。