それから、大きく体調を崩すこともなく1ヶ月が過ぎ、12月。すっかり外はクリスマスモード。
〜美優と華〜
「美優、あと少しでクリスマスだけど、鳴海先生に何かプレゼント用意したの?」
華から唐突に聞かれる。
「ん〜、それがまだなんだよね…何が良いかな〜って考えたら、もうこんな時期になっちゃった(笑)」
「え??ちょっとあんた、鳴海先生と初めて2人で過ごすクリスマスでしょ?!急がなきゃじゃん!全く美優は呑気なんだから〜。じゃあ、今度の休みに一緒に買いに行こう!」
「え?!本当にいいのー?
なんか華の方がめっちゃ気合い入ってるけど(笑)ありがと〜」
「当たり前でしょ!美優の恋愛をサポートする役目が私にはあんのよ!」
ハハハ…よく意味が分からないけど、まっ、いっか(笑)
華は1度エンジンがかかったら止まらないから(笑)
〜次の休日〜
華と近くのカフェで待ち合わせる。
めっきり寒くなり、コートにマフラーをして、体調を崩さないように完全防備する。
「美優、おまたせ〜」
「うん、私も今来たとこ」
2人でカフェオレを飲みながら、どこの店に行こうか、何を買おうかと話し合う。
「25歳の人って、何もらえば喜ぶとか、全然分からないよ〜。そんなに高い物は無理だしさ…」
「ん〜、ペアのマグカップとか、お揃いの物はどう?
うちら高校生なんて、そんな高価な物買えないんだしさ。
美優からもらった物なら、何でも喜んでくれると思うよ!」
「うん、そうだね!」
美優と華は、いくつかの店を回り、無事に可愛いいペアのマグカップを買って、可愛くラッピングもしてもらえた。
それと、雑貨屋でたまたま見つけた熊のぬいぐるみのバックチャーム。
これもペアになっていて磁石で2つの熊がくっつくのが可愛くて、マグカップと一緒にプレゼントすることにした。
買い物を終えて、華とレストランに入って昼食を食べることになった。
「お腹空いたね〜、美優は何にする?」
メニュー表を見ながら華が聞いてくる。
「ん…私はミニサラダにしようかな」
「えっ、美優それだけ?足りるの?ちょっと疲れた?」
「うん、大丈夫だよ!ちょっと食欲ないだけ」
笑って誤魔化そうとしたけど、相手は航也と同盟を結んだ華だった…
そう思った時にはもう遅くて、華の手が美優のおでこに触れる。
「美優、ちょっと熱いよ?お昼食べたら、鳴海先生とこ行く?」
「いや、熱ないよ。そこまでしなくて大丈夫…」
「美優…?私と鳴海先生には嘘付かない約束でしょ??」
バレてる…華には敵わないな…
「あ、うん…ごめん。たぶん…熱ある…」
「素直になれば良し!
鳴海先生には私から連絡しておくから、ご飯食べ終わったら病院行こう?一緒に付いてってあげるから」
そう言って注文をし終えると、華は航也に電話をかけに席を離れていった。
(はぁ〜、気をつけてたのにな…)
自分の病弱な体を恨む。
〜その頃〜
プルルル…
「もしもし?」
「あっ、こんにちは、華です。今、電話大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ。何かあった?今日、美優と買い物行ってるんだよね?」
「はい。今美優と買い物終わって、食事しようってレストランに入ったんですけど、美優食欲ないみたいで…おでこ触ったら少し熱い感じがして、本人も熱っぽさ自覚してるみたいです。これから、病院連れて行った方がいいかなと思って電話しました」
「そっか、連絡ありがとね。美優、息が苦しいとか言ってる?」
「それは今の所、大丈夫みたいです」
「うん、わかった。
じゃ、悪いけど、食事終わったら病院まで連れて来てもらえる?華ちゃん、休日なのにごめんな」
「私は大丈夫です。わかりました、そうします」
病院行きが確定し、美優はさらに気分が落ち込む…
「美優?大丈夫だよ、元気になったらまた行こう」
「うん、華…休みなのにごめんね」
「もう、水くさいな〜。私と美優の仲でしょ!隠し事は無しだよ」
食事を済ませ、店を出る。
近くのバス停のベンチに座り、バスが来るのを待つ。
横を見ると、美優の顔がさっきよりも赤く、息が若干上がってるのがわかる。
「美優、大丈夫?やっぱり病院までタクシーで行く?」
「うぅん、バスで行ける…コホッ」
5分くらいしてバスが到着した。
華は、美優が楽なように窓際に座らせる。
美優は、窓にもたれ掛かりながら目を閉じていている。
その姿に心配が募り、病院までの道のりが遠く感じる…
「美優?もうすぐ着くよ。大丈夫?」
美優は頷き、華に支えてもらいながら、バスを降りる。
バスの到着時刻に合わせて出て来てくれたのか、病院の方から航也が走って来るのが見える。
「華ちゃん、ありがとな。美優どんな?」
「鳴海先生、美優もうグッタリしてる…」
「ありがと。大丈夫だよ、心配かけたね。美優?わかる?
華ちゃんは、これからどうする?一緒に来る?」
「もちろん。美優が心配で帰れないから、一緒に行きます」
「うん、わかった。ありがとな。それにしても、美優の体あっついな」
航也は美優を抱き上げ、病院へ向かう。
病院の入口に入ると、航也は待機していた看護師に指示を出す。
「華ちゃんは、ここのソファで待ってて。そんな心配な顔しなくて大丈夫だよ。発作が出る前に連れて来てくれたから、助かったよ」
〜30分後〜
「華ちゃん、待たせたね」
「鳴海先生!美優は…?」
「うん、来た時やっぱり熱が高かったから、今は薬で眠ってる。胸の音聞いたら、喘鳴って言って、気管が狭くなってる音が聞こえたから、喘息発作の一歩手前って感じかな。
華ちゃんが、異変に気付いてくれて良かったよ、ありがとな」
「私は何も…美優は私の大事な親友だから…美優に何かあったら…私…」
「大丈夫だよ。華ちゃんは優しいな。美優も華ちゃんのこと親友だって言ってたよ。美優が1番信頼してるのは、華ちゃんだからこれからも頼むね。
美優は、またしばらく入院して治療が必要だけど、必ず元気になるから大丈夫だよ」
「よかった…」
「今日は本当にありがとな。これから華ちゃんの家まで送るよ」
「いぇ、私1人で帰れるので大丈夫です」
「いや、美優も落ち着いて寝てることだし、これから休憩時間だから大丈夫。送らせて?」
そうして、航也は華を家に送り届けた。
〜美優と華〜
「美優、あと少しでクリスマスだけど、鳴海先生に何かプレゼント用意したの?」
華から唐突に聞かれる。
「ん〜、それがまだなんだよね…何が良いかな〜って考えたら、もうこんな時期になっちゃった(笑)」
「え??ちょっとあんた、鳴海先生と初めて2人で過ごすクリスマスでしょ?!急がなきゃじゃん!全く美優は呑気なんだから〜。じゃあ、今度の休みに一緒に買いに行こう!」
「え?!本当にいいのー?
なんか華の方がめっちゃ気合い入ってるけど(笑)ありがと〜」
「当たり前でしょ!美優の恋愛をサポートする役目が私にはあんのよ!」
ハハハ…よく意味が分からないけど、まっ、いっか(笑)
華は1度エンジンがかかったら止まらないから(笑)
〜次の休日〜
華と近くのカフェで待ち合わせる。
めっきり寒くなり、コートにマフラーをして、体調を崩さないように完全防備する。
「美優、おまたせ〜」
「うん、私も今来たとこ」
2人でカフェオレを飲みながら、どこの店に行こうか、何を買おうかと話し合う。
「25歳の人って、何もらえば喜ぶとか、全然分からないよ〜。そんなに高い物は無理だしさ…」
「ん〜、ペアのマグカップとか、お揃いの物はどう?
うちら高校生なんて、そんな高価な物買えないんだしさ。
美優からもらった物なら、何でも喜んでくれると思うよ!」
「うん、そうだね!」
美優と華は、いくつかの店を回り、無事に可愛いいペアのマグカップを買って、可愛くラッピングもしてもらえた。
それと、雑貨屋でたまたま見つけた熊のぬいぐるみのバックチャーム。
これもペアになっていて磁石で2つの熊がくっつくのが可愛くて、マグカップと一緒にプレゼントすることにした。
買い物を終えて、華とレストランに入って昼食を食べることになった。
「お腹空いたね〜、美優は何にする?」
メニュー表を見ながら華が聞いてくる。
「ん…私はミニサラダにしようかな」
「えっ、美優それだけ?足りるの?ちょっと疲れた?」
「うん、大丈夫だよ!ちょっと食欲ないだけ」
笑って誤魔化そうとしたけど、相手は航也と同盟を結んだ華だった…
そう思った時にはもう遅くて、華の手が美優のおでこに触れる。
「美優、ちょっと熱いよ?お昼食べたら、鳴海先生とこ行く?」
「いや、熱ないよ。そこまでしなくて大丈夫…」
「美優…?私と鳴海先生には嘘付かない約束でしょ??」
バレてる…華には敵わないな…
「あ、うん…ごめん。たぶん…熱ある…」
「素直になれば良し!
鳴海先生には私から連絡しておくから、ご飯食べ終わったら病院行こう?一緒に付いてってあげるから」
そう言って注文をし終えると、華は航也に電話をかけに席を離れていった。
(はぁ〜、気をつけてたのにな…)
自分の病弱な体を恨む。
〜その頃〜
プルルル…
「もしもし?」
「あっ、こんにちは、華です。今、電話大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ。何かあった?今日、美優と買い物行ってるんだよね?」
「はい。今美優と買い物終わって、食事しようってレストランに入ったんですけど、美優食欲ないみたいで…おでこ触ったら少し熱い感じがして、本人も熱っぽさ自覚してるみたいです。これから、病院連れて行った方がいいかなと思って電話しました」
「そっか、連絡ありがとね。美優、息が苦しいとか言ってる?」
「それは今の所、大丈夫みたいです」
「うん、わかった。
じゃ、悪いけど、食事終わったら病院まで連れて来てもらえる?華ちゃん、休日なのにごめんな」
「私は大丈夫です。わかりました、そうします」
病院行きが確定し、美優はさらに気分が落ち込む…
「美優?大丈夫だよ、元気になったらまた行こう」
「うん、華…休みなのにごめんね」
「もう、水くさいな〜。私と美優の仲でしょ!隠し事は無しだよ」
食事を済ませ、店を出る。
近くのバス停のベンチに座り、バスが来るのを待つ。
横を見ると、美優の顔がさっきよりも赤く、息が若干上がってるのがわかる。
「美優、大丈夫?やっぱり病院までタクシーで行く?」
「うぅん、バスで行ける…コホッ」
5分くらいしてバスが到着した。
華は、美優が楽なように窓際に座らせる。
美優は、窓にもたれ掛かりながら目を閉じていている。
その姿に心配が募り、病院までの道のりが遠く感じる…
「美優?もうすぐ着くよ。大丈夫?」
美優は頷き、華に支えてもらいながら、バスを降りる。
バスの到着時刻に合わせて出て来てくれたのか、病院の方から航也が走って来るのが見える。
「華ちゃん、ありがとな。美優どんな?」
「鳴海先生、美優もうグッタリしてる…」
「ありがと。大丈夫だよ、心配かけたね。美優?わかる?
華ちゃんは、これからどうする?一緒に来る?」
「もちろん。美優が心配で帰れないから、一緒に行きます」
「うん、わかった。ありがとな。それにしても、美優の体あっついな」
航也は美優を抱き上げ、病院へ向かう。
病院の入口に入ると、航也は待機していた看護師に指示を出す。
「華ちゃんは、ここのソファで待ってて。そんな心配な顔しなくて大丈夫だよ。発作が出る前に連れて来てくれたから、助かったよ」
〜30分後〜
「華ちゃん、待たせたね」
「鳴海先生!美優は…?」
「うん、来た時やっぱり熱が高かったから、今は薬で眠ってる。胸の音聞いたら、喘鳴って言って、気管が狭くなってる音が聞こえたから、喘息発作の一歩手前って感じかな。
華ちゃんが、異変に気付いてくれて良かったよ、ありがとな」
「私は何も…美優は私の大事な親友だから…美優に何かあったら…私…」
「大丈夫だよ。華ちゃんは優しいな。美優も華ちゃんのこと親友だって言ってたよ。美優が1番信頼してるのは、華ちゃんだからこれからも頼むね。
美優は、またしばらく入院して治療が必要だけど、必ず元気になるから大丈夫だよ」
「よかった…」
「今日は本当にありがとな。これから華ちゃんの家まで送るよ」
「いぇ、私1人で帰れるので大丈夫です」
「いや、美優も落ち着いて寝てることだし、これから休憩時間だから大丈夫。送らせて?」
そうして、航也は華を家に送り届けた。