次の日、学校に着くとまなちゃんがいつものごとく話しかけてくれる


「おはよ〜紅季」

「まなちゃんおはよう」

「紅季昨日いいことでもあった?」

「えぇ?!そうかな」


まなちゃん鋭い、確かに昨日は良いことしかなかった

榎宮くん、飛塚くん、青木くん、牟呂くんと友だちになれたもん


「聞いてよ〜、昨日例の子を見つけるために走ったのにいなかったんだよ?次こそは聞くんだから」


と意気込んでいる彼女

私は逆にギクリとする


「例の子の名前知ってたら呼び出して聞いてみるのはどう?」


もしかしたら青木くんじゃないかもしれない

榎宮くんと青木くん以外にも通っている人がいるかもしれない線を捨てきれないから


「紅季も知ってると思うよ?1年の有名人、青木海稀。
彼を呼び出したらさすがにファンに目をつけられるからできないよ」


oh no

心の中で青木くんに気をつけてと呼びかける