初恋の彼の極秘任務!?

「……欠陥品なんかじゃないと思います」
「……!」

 時田先生が眉をぴくっとさせながら、私をじっと見てきた。

「大和くんにもやさしいとこあります! ぶっきらぼうに見えますが、話すとそうでもなかったりするので。彼に助けられたこともありますし」

 私が予想外のことを言ったのか、時田先生は「はぁ……」っとため息をこぼした。

 うそはついていない。
 助けられたことだって本当のことだし。

 彼らがアンドロイドだとしても、一度生まれたら、きっと感情だって育つんだよね?
 組み込まれてるデータだって変わってくるかもしれない。
 ……アップデート、っていうんだっけ?