学校生活にもだいぶ慣れてきた、ある日の朝。
 私が下駄箱で上履きにはきかえていると、後ろから声をかけられた。

「そこ、邪魔なんだけど」
「……!」

 ドスンッ。

 私は急に後ろから声をかけられたことにびっくりしてしまい、ふらついて尻もちをついてしまった。

「いたた……」

 声をかけてきたのは、大和くん。
 今度は怒られた……!
 なんで私はこうも、彼との相性が悪いんだろう。
 別に相性が悪いのはいいけど、会うたびに、にらまれたり怒られたり。
 私が何かしたわけでもないのにさー。

「ダサッ」
「や、大和くんが急に声をかけてきたから……驚いちゃったんだもん」

 言い返した!
 言われてばっかりじゃ、たまったもんじゃないからね!