「相沢さんが悪いのよ! 大和くんに興味ないフリとかするから! 本当は興味あるくせに、大和くんの気を引こうとして」
「だから、それは──」
「くだらねぇ。俺はそういうアンタたちのほうが興味ねぇよ。行くぞ、相沢さん」
「う、うん……」

 ショックな表情をしている三人を尻目に、私は大和くんとその場を後にした。

 まさか大和くんが助けに来てくれるとは思いもしなかったから、さっきからずっと、胸がドキドキしてる。

 なんでだろう……胸がきゅっとする。
 こんな感情は今までになかったような。

 そして、教室まで帰る途中、大和くんが話しかけてきた。