初恋の彼の極秘任務!?

「あとこの学校に、もうひとりいるから。アンドロイド」
「えっ。まだいるの?」
「同じ一年にいるよ。陸斗ってやつ」

 あぁ、あのもうひとりのイケメンくんか。
 まわりの女の子たちが騒いでた男の子だよね。

「俺と一緒に作られたって聞いてる。少し性格は違うみたいだけどな。一応双子ってことになってるから」
「……そうなんだ」

 大和くんの話す内容が、あまりにも現実ばなれしすぎていて、私の頭では整理しきれない。

 相づち打つのがやっとだった。

「さっき、送り込まれたって話したけど、目的は聞いてるんだ」
「なんだ……ちゃんと理由聞いてるじゃん!」


「俺くらいの年のアンドロイドで【恋愛知能を育てられるか】試したいんだって」


「れ、恋愛……知能?」