初恋の彼の極秘任務!?

「それは早歩きって言わないと思う。瞬間移動みたいなものじゃん」
「……まぁそうとも言うか」

 どうやら、人並み外れた力を持ち合わせているらしい。
 便利というかなんというか……。

「そもそも、なんで大和くんみたいな人がうちの学校に?」
「さぁ? 俺はよく分かんない。送り込まれただけだし」

 また出たよ、物騒な言葉。
 『送り込まれた』なんてワード、普通に生活してたらめったに、耳に入ってこないと思う。

 「そっか……」

 そう返すことしかできなかった。