カイルがまじまじと見つめているのは、一週間ほど前にアルフレッドから贈られた指輪だ。ベアトリスは初めて聞く聞き慣れない名称に、首を傾げて聞き返す。
「うん、そう。宝凜の指輪はね、ものすごく貴重な魔導具なんだよ。魔力を込めることにより、嵌めている人に危機が迫りそうになるとはね除ける護身の力がある」
「え? これって魔導具なんですか?」
ベアトリスは驚いた。だって、アルフレッドはそんなこと一言も言っていなかったから。
「魔導具だよ。それも、超貴重な国宝級の。王宮の宝物殿に置かれているのを一度だけ見たことがあるけど、それに間違いないと思う」
「宝物殿!?」
それはつまり、これはとんでもないお宝であるということではないだろうか。
(あの人、なんでそんなもの贈ってきてるのー!)
高そうだとは思っていたけれど、国宝級の物を贈ってくるだなんて想定外だ。



