俺様王太子に拾われた崖っぷち令嬢、お飾り側妃になる…はずが溺愛されてます!?


「では、お前が慰めろ」
「慰めろって……!」

 一体何をすればいいのだろう?
 よくわからないのでおずおずとアルフレッドの頭を撫でると、さらりとした金髪が指先からこぼれ落ちた。

「俺は子供か?」

 アルフレッドが呆れたような顔をする。

「ごめんなさい」

 この慰め方がイマイチだったことは、自覚している。

「まあ、いい。お前らしいな」

 アルフレッドはソファーの背もたれに背中を預けると、ベアトリスの髪の毛をもてあそぶ。
 ふたりの間に沈黙が流れた。

 ベアトリスはアルフレッドの横顔を窺い見る。疲れてはいそうだが、機嫌は悪くなさそうに見えた。

(言うなら今しかないわね)

 ベアトリスは膝の上に置いた手を、ぎゅっと握りしめる