(なんだろう。モヤモヤする)
ベアトリスは胸に手を当てる。
この気持ちの正体はなんとなく気付いているけれど、決してそれを認めてはならない。だって、ベアトリスは契約で雇われたお飾りの側妃なのだから。
(さっきだって〝寵妃〟だなんて言って、本当に勝手なんだから)
ベアトリスはあくまでも、お飾りの側妃なのに。あんな風に嫉妬するような態度を見せられると、実は本当に愛されているのではないかと勘違いしそうになる。
「まだここにいるか?」
「少ししたら、離宮に戻ります。仕事も残っているので」
「それはまずいな。期限は延ばさないぞ」
「はあ? そこは『無理はするな』って言う場面でしょ!」
ベアトリスは思わず、アルフレッドに言い返す。
アルフレッドはベアトリスの反応を面白がるように、口角を上げた。
「何がおかしいんですか?」
ベアトリスはジトッとアルフレッドを睨む。
「いつもの元気が出たな」
「……え?」
「さっさと歩け。そんなにのろまだと、今夜は徹夜することになるぞ」
「なっ!」
ベアトリスは胸に手を当てる。
この気持ちの正体はなんとなく気付いているけれど、決してそれを認めてはならない。だって、ベアトリスは契約で雇われたお飾りの側妃なのだから。
(さっきだって〝寵妃〟だなんて言って、本当に勝手なんだから)
ベアトリスはあくまでも、お飾りの側妃なのに。あんな風に嫉妬するような態度を見せられると、実は本当に愛されているのではないかと勘違いしそうになる。
「まだここにいるか?」
「少ししたら、離宮に戻ります。仕事も残っているので」
「それはまずいな。期限は延ばさないぞ」
「はあ? そこは『無理はするな』って言う場面でしょ!」
ベアトリスは思わず、アルフレッドに言い返す。
アルフレッドはベアトリスの反応を面白がるように、口角を上げた。
「何がおかしいんですか?」
ベアトリスはジトッとアルフレッドを睨む。
「いつもの元気が出たな」
「……え?」
「さっさと歩け。そんなにのろまだと、今夜は徹夜することになるぞ」
「なっ!」



