俺様王太子に拾われた崖っぷち令嬢、お飾り側妃になる…はずが溺愛されてます!?


 カインは言葉を濁す。

「全員を洗ったのですが、全ての事件に居合わせたのは錦鷹団の我々だけでした」

 カインはそれだけ言うと、黙り込む。

「……そうか。では、我々が気付いていない、魔力持ちの人間の人間がいるのかもしれないな」

 ベアトリスも魔力持ちだが、ジャンに姿を変えたアルフレッドに出会うまで、周囲はおろか本人すらそのことに気付いていなかった。同じように、僅かながら魔力を持っているが国が把握できていない人間がいる可能性はある。
 だが、それを探し出すのは至難の業だ。

「それにもうひとつ。以前、ベアトリス妃のところに侵入したローラ嬢の件ですが、彼女からも魔力の残痕を感じました。見知らぬ者に魔道具の腕輪を渡されたという本人の供述をもとに考えると、魅了の魔道具を持っていたのではないかと」
「魅了の?」

 アルフレッドは眉間に皺を寄せる。