俺様王太子に拾われた崖っぷち令嬢、お飾り側妃になる…はずが溺愛されてます!?


(今、絶対にいつもと全然違うって思ったわよね?)

 最初の驚いた顔に、そう書いてあった。間違いない。
 アルフレッドはベアトリスのもとに歩み寄ると、ベアトリスの手を取った。

「ベアティ、よく似合っている。綺麗だ」
「あの、殿下……。これはいくらなんでもやり過ぎでは?」

(今この瞬間、世界で一番豪華な衣裳を纏っているのはわたくしなのでは!?)

 自意識過剰でもなんでもなく、ベアトリスはそう思った。

「何を言う。愛する妃をお披露目だ。ベアティは愛らしいから、いくらでも着飾らせていたいんだ」

 アルフレッドはベアトリスの着ているドレスと同じ薄紫色の瞳でこちらを見つめ、甘く蕩けるような笑みを浮かべる。そして、周囲の目も憚らずにベアトリスに顔を寄せた。

「とても綺麗だ」

 耳元に吹き込むように囁かれ、ベアトリスの顔は耳まで紅潮する。

「……っ、ありがとうございます」

 そんな風に甘い態度を取られると、どぎまぎしてしまう。ベアトリスは言葉に詰まりながらも、お礼を言う。

(悔しいけど、かっこいいわ。ドキドキしちゃったじゃない!)

 アルフレッドはとても凜々しく整った容姿をしている。