◇ ◇ ◇
事件の翌日。ベアトリスは報告書をまとめながらも悩んでいた。
「やっぱり、おかしいわよね」
捕らえられたのは全部で三人。全員が平民で、自分たちは言われたことをやっていただけだと無罪を主張している。
そして、全員が口を揃えているのは『この事業は王太子殿下のお墨付きだと聞いている』ということだ。医療用の用途で使用するために輸入していたというのだ。
さらに困ったことに、彼らが知っている雇い主の名前は全くの出鱈目だった。
もちろん団長のジャンにはすぐにこのことを報告したが、険しい表情で手紙を睨んだまま黙り込んでしまった。
(昨晩はアルフレッド様がいらっしゃらなかったから話せなかったし)
もちろんアルフレッドがこんな許可を出すわけがないので偽造だとは思う。できることなら本人に心当たりがないかを直接聞いてみたかったが、アルフレッドとは、彼が会いに来てくれない限り会うことができないのだ。
(ん、ちょっと待って)
ベアトリスはそこで、ふと考える。
「わたくしって、アルフレッド様の愛してやまない寵姫よね?」
真実は別として、表向きはそういうことになっているはずである。
「なら、わたくしから殿下に会いに行ってもいいのではなくって?」
事件の翌日。ベアトリスは報告書をまとめながらも悩んでいた。
「やっぱり、おかしいわよね」
捕らえられたのは全部で三人。全員が平民で、自分たちは言われたことをやっていただけだと無罪を主張している。
そして、全員が口を揃えているのは『この事業は王太子殿下のお墨付きだと聞いている』ということだ。医療用の用途で使用するために輸入していたというのだ。
さらに困ったことに、彼らが知っている雇い主の名前は全くの出鱈目だった。
もちろん団長のジャンにはすぐにこのことを報告したが、険しい表情で手紙を睨んだまま黙り込んでしまった。
(昨晩はアルフレッド様がいらっしゃらなかったから話せなかったし)
もちろんアルフレッドがこんな許可を出すわけがないので偽造だとは思う。できることなら本人に心当たりがないかを直接聞いてみたかったが、アルフレッドとは、彼が会いに来てくれない限り会うことができないのだ。
(ん、ちょっと待って)
ベアトリスはそこで、ふと考える。
「わたくしって、アルフレッド様の愛してやまない寵姫よね?」
真実は別として、表向きはそういうことになっているはずである。
「なら、わたくしから殿下に会いに行ってもいいのではなくって?」



