推し作家様、連載中につき。


 相当きもい思考回路を見事に当てられた私は、恥ずかしがることも項垂れることもなく、白状して開き直っていた。



「やっぱり面白い。そういうとこわりとね、うん」

「……わりと?」

「あ。これから本屋さん行くのはどう?」

「……あり。大あり。ありすぎる」



 なんだかうまくかわされてしまったような気がするけど、ナイス提案だったので許そう。



「いいねえ、最近行けてなかったんだよね」

「新刊たくさん出てると思うよ」

「スタート出版の御本はぜんぶサイトで把握済みです!!」

「なんとなくそんな気がしてた」