MARIONETTE

「いってきます」


「はーい。忘れ物ない?」


遠くから母の声が聞こえた。


「うーん!いってくるー」


母に聞こえるくらい大きな声で返した。






嵐の前の静けさとはまさにこのことなのだろう。


本当にきれいな空だった。