「光太郎…?なんで…?!」
駿太は光太郎のもとへ走り寄る。
既に冷たくなった光太郎を前に、駿太は涙を流した。
「ねぇ、お兄さん。どうしたの?」
「子供…?」
くいっ、と駿太の服を引っ張るのは、ボロボロの着物を着た子供。
「…ああ、このお兄さん、しんじゃったんだ」
光太郎を見て呟く子供。
「私は恋歌、よろしく」
子供…恋歌は、にこりと微笑んだ。