かごめ かごめ かごのなかのとりは いついつでやる よあけのばんに つるとかめがすべった







「ねぇ…何か…聞こえない…?」
ぽつり、と呟くのは天川結愛。
結愛の呟きに、反応する他の生徒達。
「かごめかごめ、だよね…?」
「…嫌な予感がする」
そう言うのは早川駿太。
双子の兄、早川光太郎も同意する。
「かごめかごめ…夜……まさか、」
顔を真っ青にしたのは野々原真奈。真奈は怪談やオカルト、都市伝説に詳しく、この場では怪談等に長けている。
「ねぇ!早く帰りたいよね?!」
「は?当たり前だろ」
「…なら、これ…逃げ切るしか無いよ」
は?と真奈以外の生徒は眉間に皺を寄せる。
「私、死にたくない…だから、私は逃げるよ」
「さっきから何言って…」
光太郎が言い終わる前に、パリーン!と窓ガラスが割れた。
「ひっ!」
びゅうびゅうと風が入る。
やがて、子供の笑い声が聴こえ始めた。
くすくす くすくす
くすくす くすくす
あはは あはは
きゃはは!
段々声は大きく、増えていく。
結愛達は恐怖を感じた。






うしろのしょうめんだぁーれ







ピチャリ