高校に入学して、少し経った頃……
私は毎朝、席を譲ったあの日からおばあちゃんとバスで話していた。
「すみれちゃん、学校には慣れた?」
「うん、優しい友達もできて、完全にとは言えないけど、だんだん慣れてきているよ!」
「それは良かったわ。何か困った事があったらいつでも言って良いのよ」
「うん。ありがとう花子さん」
おばあちゃんは花子さんといって、本人からそう呼んで欲しいと頼まれた。
敬語も、本当のおばあちゃんのように接してほしいからと理由で、いつしかタメ口になっていた。
私の本当のおばあちゃんは、遠く離れた場所に住んでいてなかなか会えない。だから私は、花子さんのことを、本当のおばあちゃんのように思っていた。
……って、おこがましいかな……。
「天宮〜天宮〜」
楽しい時間はあっという間に過ぎるというのは本当で、今日も話しているとすぐに時間が経っていた。
私は毎朝、席を譲ったあの日からおばあちゃんとバスで話していた。
「すみれちゃん、学校には慣れた?」
「うん、優しい友達もできて、完全にとは言えないけど、だんだん慣れてきているよ!」
「それは良かったわ。何か困った事があったらいつでも言って良いのよ」
「うん。ありがとう花子さん」
おばあちゃんは花子さんといって、本人からそう呼んで欲しいと頼まれた。
敬語も、本当のおばあちゃんのように接してほしいからと理由で、いつしかタメ口になっていた。
私の本当のおばあちゃんは、遠く離れた場所に住んでいてなかなか会えない。だから私は、花子さんのことを、本当のおばあちゃんのように思っていた。
……って、おこがましいかな……。
「天宮〜天宮〜」
楽しい時間はあっという間に過ぎるというのは本当で、今日も話しているとすぐに時間が経っていた。