お母さんにも抱きしめられた。

そっか……相談しても良かったんだ……。

嬉しくて涙が浮かんだ。


「ごめんなさい。相談しなくて……」

「いいんだ」

「そうよ。私たちも気づかなくてごめんなさいね……」


お母さんたちは、悪くない。

悪いのは私だから。


私はお母さんたちの腕の中で泣いた……。



私が泣き疲れて眠った頃……


「やっぱりすみれには、高校にはこれをつけさせて行った方が良いな」

「えぇ、そうね」

「すみれを守る為だ……」


こんな会話がされていたとは、知らなかった……。