——5月末、インターハイ予選敗退後。3年生が早々に引退した。
この高校はいわゆる進学校で、難関大学を狙っている生徒が多い。
それゆえ、3年生の引退時期が早いのだ。
3年生がいなくなったあとは、颯太が新キャプテンに選ばれた。
彼はサッカーのテクニックもさることながら、リーダーシップがあってムードメーカーでもある。
カリスマ性すら感じられる彼がキャプテンになるのは当然のことだ。
6月の半ば。毎年行われている隣の市の高校との親善試合が行われることになった。
グラウンドにはOBの3年生がこぞって見にやって来ていた。
相手の高校のOBらしき私服姿の男子もたくさん訪れている。
この試合は長年続いている恒例行事で、勝ったら3年生の受験が上手くいくというジンクスがあるらしい。
チームとしての実力は同じくらいのため、過去の勝率は五分五分。
だからこそ余計に、受験を控えた両校の先輩方にとっては、根拠のないジンクスであっても期待が大きいのだ。
試合に必要な道具の準備をしながらちらっとメンバーのほうを見ると、前キャプテンの先輩が颯太の背中を思いきり叩いて激励しているのが見えた。
他の先輩方からも「絶対勝てよ!」なんて言葉をかけられているのが聞こえる。
「高瀬先輩、プレッシャーだね…」
「先輩はタフだから、プレッシャーには負けないでしょ」
私の心配を、愛花が隣で笑い飛ばす。
確かに颯太はいつも通りの明るい表情だし、メンタルの強い彼なら大丈夫だろうと考えを改めた。
リーダーである颯太より、他のメンバーのほうが緊張して固くなっているのがわかる。
颯太はむしろ、先輩方とともにそんなメンバーを励ます側にいる。
この高校はいわゆる進学校で、難関大学を狙っている生徒が多い。
それゆえ、3年生の引退時期が早いのだ。
3年生がいなくなったあとは、颯太が新キャプテンに選ばれた。
彼はサッカーのテクニックもさることながら、リーダーシップがあってムードメーカーでもある。
カリスマ性すら感じられる彼がキャプテンになるのは当然のことだ。
6月の半ば。毎年行われている隣の市の高校との親善試合が行われることになった。
グラウンドにはOBの3年生がこぞって見にやって来ていた。
相手の高校のOBらしき私服姿の男子もたくさん訪れている。
この試合は長年続いている恒例行事で、勝ったら3年生の受験が上手くいくというジンクスがあるらしい。
チームとしての実力は同じくらいのため、過去の勝率は五分五分。
だからこそ余計に、受験を控えた両校の先輩方にとっては、根拠のないジンクスであっても期待が大きいのだ。
試合に必要な道具の準備をしながらちらっとメンバーのほうを見ると、前キャプテンの先輩が颯太の背中を思いきり叩いて激励しているのが見えた。
他の先輩方からも「絶対勝てよ!」なんて言葉をかけられているのが聞こえる。
「高瀬先輩、プレッシャーだね…」
「先輩はタフだから、プレッシャーには負けないでしょ」
私の心配を、愛花が隣で笑い飛ばす。
確かに颯太はいつも通りの明るい表情だし、メンタルの強い彼なら大丈夫だろうと考えを改めた。
リーダーである颯太より、他のメンバーのほうが緊張して固くなっているのがわかる。
颯太はむしろ、先輩方とともにそんなメンバーを励ます側にいる。



