颯太は箸を進めながらぽつりと「おいしい」と漏らし、こちらも「よかった」と返した。
他に特に会話はなく、時折食器の音がするだけの部屋は空気が重く、ご飯がうまく喉を通らない。
颯太を盗み見ると、彼は姿勢よく黙々と料理を口にしている。
食べ終えた颯太は「ご馳走様」と手を合わせ、食べ終わった食器を自分で下げ、スマホとタブレットを手にした。
「俺は書斎で仕事するよ。明日は早朝から接待で一日いないから、気にせず寝てていい」
「わかった」
事務的に言って、彼は廊下にある書斎へと足早に向かっていった。
ぽつんと残された私は、もう気配の残っていない向かいのチェアを見ながら、今起きたことが幻だったんじゃないかと今さら不思議な気持ちになった。
他に特に会話はなく、時折食器の音がするだけの部屋は空気が重く、ご飯がうまく喉を通らない。
颯太を盗み見ると、彼は姿勢よく黙々と料理を口にしている。
食べ終えた颯太は「ご馳走様」と手を合わせ、食べ終わった食器を自分で下げ、スマホとタブレットを手にした。
「俺は書斎で仕事するよ。明日は早朝から接待で一日いないから、気にせず寝てていい」
「わかった」
事務的に言って、彼は廊下にある書斎へと足早に向かっていった。
ぽつんと残された私は、もう気配の残っていない向かいのチェアを見ながら、今起きたことが幻だったんじゃないかと今さら不思議な気持ちになった。



