—— 11年前、高校1年生の春。
「ねえ、サッカー部のマネージャーしない?」
「サッカー部?」
始まりは、名簿の前後の席で仲良くなった宇野愛花の誘いだった。
「私、サッカーなんて全然詳しくないよ」
「大丈夫だよ。私もよくわかんないし。でも入ったら絶対楽しいって!」
そんな軽いノリでいいんだろうかと思ったけれど、この高校は部活の入部が必須だ。
特に入りたい部活もなかったため、一緒に仮入部へ行くことにした。
グラウンドのハーフコートでは、仮入部の1年男子と2,3年生のゲームが行われていた。
それを眺めていて、ふと緑のビブスをつけたある男の子に目が釘付けになった。
ボールを軽快に足元で踊らせ、蹴り上げたボールがディフェンスの頭の上を飛び越えて、すり抜けた彼の元へ落ちる。
目を疑うような技が時折出てきて、マジックでも見ているかのようだった。
それが当時二年生の彼——高瀬颯太だった。
「あの先輩、すごいね」
愛花が声を潜め、こくこくとうなづいた。
マネージャーの先輩によると、整った顔立ちと明るい性格も相まって、わざわざグラウンドに見に来る女子がいるほど人気らしい。
「ねえ、サッカー部のマネージャーしない?」
「サッカー部?」
始まりは、名簿の前後の席で仲良くなった宇野愛花の誘いだった。
「私、サッカーなんて全然詳しくないよ」
「大丈夫だよ。私もよくわかんないし。でも入ったら絶対楽しいって!」
そんな軽いノリでいいんだろうかと思ったけれど、この高校は部活の入部が必須だ。
特に入りたい部活もなかったため、一緒に仮入部へ行くことにした。
グラウンドのハーフコートでは、仮入部の1年男子と2,3年生のゲームが行われていた。
それを眺めていて、ふと緑のビブスをつけたある男の子に目が釘付けになった。
ボールを軽快に足元で踊らせ、蹴り上げたボールがディフェンスの頭の上を飛び越えて、すり抜けた彼の元へ落ちる。
目を疑うような技が時折出てきて、マジックでも見ているかのようだった。
それが当時二年生の彼——高瀬颯太だった。
「あの先輩、すごいね」
愛花が声を潜め、こくこくとうなづいた。
マネージャーの先輩によると、整った顔立ちと明るい性格も相まって、わざわざグラウンドに見に来る女子がいるほど人気らしい。



