「ごめんね。颯太はいずれ会社のために政略結婚をすることを納得してる。だけど、もし有沢に会ったらきっと颯太の気持ちは乱れる。有沢もそうかもしれない。だから宇野と相談して、ふたりが同じ会社にいることは秘密にすることにしたんだ。だけど、有沢が大変な状況になって…颯太は絶対有沢を助ける道を選ぶとは思ってたけど、あんな取引を持ちかけるほど、颯太が有沢に気持ちを揺さぶられると思わなかったんだ。本当にごめん」
「…いえ。ちゃんと知れてよかったです」
ずっと胸に絡まっていた糸はほどけたのに、すっきりするどころかどんどん苦しくなる。
颯太がどんな気持ちでいたのか、想像すると胸が張り裂けそうになる。
「颯太はもう自宅に戻ってるはずだよ。有沢と過ごせる最後の時間だからって、さっき無理やり帰らせたから」
隆司先輩が微笑み、そのやさしい配慮に胸が熱くなった。
涙を拭って立ち上がる。
「ありがとうございました。私、帰ります」
「うん」
先輩の笑顔に見送られ、ラウンジを駆け出た。
「…いえ。ちゃんと知れてよかったです」
ずっと胸に絡まっていた糸はほどけたのに、すっきりするどころかどんどん苦しくなる。
颯太がどんな気持ちでいたのか、想像すると胸が張り裂けそうになる。
「颯太はもう自宅に戻ってるはずだよ。有沢と過ごせる最後の時間だからって、さっき無理やり帰らせたから」
隆司先輩が微笑み、そのやさしい配慮に胸が熱くなった。
涙を拭って立ち上がる。
「ありがとうございました。私、帰ります」
「うん」
先輩の笑顔に見送られ、ラウンジを駆け出た。



