「ごめんね」


そう言って準ちゃんはあたしを抱きしめる。


「俺、もうずっとこいつに別れ話してんだけど...中々別れてくれなくて.....ってそんなの言い訳だよね」


準ちゃんの言葉は何も入ってこなかった。

あのあとあたしはどうやって帰ったのかも覚えていない。

わかることは、ただただ毎日時間だけが過ぎていく。