「ちょっと準ちゃん...こんな格好だし.....」


あたしはすっぴんにダル着だった。


「大丈夫、大丈夫」


着いたのは子どもの頃からよく行くゲーセンだった。


「行くぞっ」


準ちゃんは恋人繋ぎをしてきた。

ゲーセンでは沢山遊んだ。

帰り道。


「準ちゃん...」

「嫌なことがあった時はそれを忘れるぐらい楽しいことなんかすんだよ。そんで、どうするかまた考えたらいい。.......な?」


あたしは準ちゃんが優しくて、その優しさが嬉しくて泣いてしまった。