体育祭が始まって少し過ぎたとき。


「よっ」

「準ちゃんたち!ごめんね、また来てもらっちゃって...」

「子どもが、遠慮するんじゃないよ」


準ちゃんママが言った。


「次なに?」


準ちゃんがあたしの持っているプログラムの紙を覗き込んだ。


「準ちゃん香水変えた?」

「ん?あぁ、よくわかったね」

「そりゃあわかるよー」

「前の無くなったから」

「そうなんだ!こっちのもいいね」

「だろ?」