「前にも言ったと思うけど…俺…一時期、アメリカにいたんだ。」
確かにそんな話をしてたね。
アメリカにいた時に、ミュージカルを見て感動して、それでミュージカル俳優を目指すようになったって。
「向こうでは、毎日が退屈でつまらなくて…最悪な日々だった。」
遠い目をするたっくんは、なんだか後悔してるみたいだった。
「あの時は、一日中酒ばかり飲んでたよ。
そんなある日、俺は小さな劇場でミュージカルを見たんだ。
半ば無理やりに連れて行かれただけで、本当にいやいや行ったんだ。
だけど…舞台を見たら、ものすごく感動した。
言葉もほとんどわからないのに、歌と芝居からいろんなものが伝わってくるんだ。
……すごいと思った。
舞台が終わった時、俺は涙を流していた。
感動で胸が破裂しそうだった。
でも、その反面、俺は今までいかにいいかげんだったか気付いて打ちのめされた。
完全に負けたって…
でも……それからしばらくして思ったんだ。
俺もあんなことをしてみたいって。
俺の大好きな歌やダンスで、みんなを心から楽しませたいって思ったんだ。」
そう話したたっくんの瞳はきらきら輝いていた。
話を聞いてるだけで、私もなんだか胸が一杯になっていた。
「それから、日本に帰り、ミュージカル俳優を目指すことにした。
でも、それは簡単なことじゃなかった。
俺は俺なりに頑張ったけど、どんなに頑張ってもだめなんだ。
折れそうになる度にあの舞台を思い出して歯を食いしばった。
だけど、さすがにもう無理かもしれないな。」
「そんな……」
確かにそんな話をしてたね。
アメリカにいた時に、ミュージカルを見て感動して、それでミュージカル俳優を目指すようになったって。
「向こうでは、毎日が退屈でつまらなくて…最悪な日々だった。」
遠い目をするたっくんは、なんだか後悔してるみたいだった。
「あの時は、一日中酒ばかり飲んでたよ。
そんなある日、俺は小さな劇場でミュージカルを見たんだ。
半ば無理やりに連れて行かれただけで、本当にいやいや行ったんだ。
だけど…舞台を見たら、ものすごく感動した。
言葉もほとんどわからないのに、歌と芝居からいろんなものが伝わってくるんだ。
……すごいと思った。
舞台が終わった時、俺は涙を流していた。
感動で胸が破裂しそうだった。
でも、その反面、俺は今までいかにいいかげんだったか気付いて打ちのめされた。
完全に負けたって…
でも……それからしばらくして思ったんだ。
俺もあんなことをしてみたいって。
俺の大好きな歌やダンスで、みんなを心から楽しませたいって思ったんだ。」
そう話したたっくんの瞳はきらきら輝いていた。
話を聞いてるだけで、私もなんだか胸が一杯になっていた。
「それから、日本に帰り、ミュージカル俳優を目指すことにした。
でも、それは簡単なことじゃなかった。
俺は俺なりに頑張ったけど、どんなに頑張ってもだめなんだ。
折れそうになる度にあの舞台を思い出して歯を食いしばった。
だけど、さすがにもう無理かもしれないな。」
「そんな……」



