夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!

「あ、あの…たっくんはもう一流のミュージカル俳優なんだから、女優さんでもアイドルでも選り取りみどりで…」

「だからどうした。
俺は、おまえが良いんだよ。」

「そ、そんなのおかしいです。
だって、私はこんなに普通で…」

「普通で泣き虫で、自分勝手で、妄想癖があって…
だけど、それでも好きなんだから、仕方ないだろ。」

たっくん、ずるいよ。
そんなこと言われたら、また涙が…



「ママ…どうして泣いてるの?
この人、誰?」

「樹也…長いこと待たせて済まなかったな。
パパだよ。」

「えっ!パパなの!?
わーい!パパーー!」

樹也は、たっくんに抱き着いた。
たっくんは腰をかがめ、樹也を優しく抱き締めてくれた。



まだ信じられない。
たっくんが、こんなに私のことを想っていてくれたことが。
そして、私の薬指できらきら輝くこの指輪が。



でも、それは夢でも妄想でもなかった。