夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!

「はぁ?何言ってるんだよ。
こいつ、今、父親なしの戸籍になってるんだろ?
どうすれば良いんだよ。
どうしたら、父親の欄に俺の名前を入れられるんだ?
また嫌いな役所に行かなきゃならないじゃないか。」

(え……?)

たっくん、戸籍に樹也をいれるつもりなの?



「わ、私達は、もう終わったんです。」

「終わった?何が?」

「だ、だから、私達の関係です。」

「お前、さっきから、何おかしなことばかり言ってるんだ?
終わったんじゃなくて始まったんだろ?」

始まった?
何が?
たっくんの方こそ、言ってる意味がわからない。



「三年間待たされたんだからな。
もう嫌だなんて言わせないぞ。」

「嫌って、何がですか?」

「だから!結婚に決まってるだろ!?」

「え、ええ~っ!?」



ど、どういうこと?
今、たっくん、結婚って言った?
いや、そんなわけないよね。
私の妄想だよね。
おかしいなぁ。最近はあんまり妄想してなかったのに。



「手、出して。」

「え?」

「左手!」

「は、はい。」



私が、左手を差し出すと、たっくんはポケットから小さな箱を取りだして、私の薬指に指輪をはめた。



「え?えぇーー!
これって……」

「もう断ることは出来ないぞ。
ファンクラブでも呟いたーでも、発表するからな!」



意味がわからない。
どういうこと?
私…目が覚めてるのに夢見てる!?