夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!

お風呂に入り、早めにベッドに横になった。
こんな日は、もう何も考えずに寝てしまった方が良い。
そう思い、固く目を瞑ったけれど、なかなか眠れない。



(えっ?)



何か、今、下で物音がしたような…



(まさか、泥棒?)



恐怖に体が固くなる。
ベランダからなんとか逃げる?
いや、まずは確かめないと…
でも、みつかったらどうしよう!?



「わっ!」

LINEの着信音が鳴り、心臓が飛び出しそうになった。
慌ててスマホを手に取る。



(え…?)



『もう寝たのか?』

LINEはたっくんからだった。
返信しようとしたら…



『今、下にいるんだけど。』

「えっ!?」

私はそのまま下へ降りていった。



「たっくん!」

そこにはたっくんがいた。
私はまっすぐにたっくんの胸に飛び込んだ。
なんだか安心して、また涙が込み上げた。
こんなに泣くなんて、私、病気なのかな。



「どうしたんだよ。」

たっくんはそう言いながら、私を優しく抱き締めてくれた。



「だって…びっくりして…」

「……そうだよな。でも、早く話したかったんだ。」

って、それはもちろん、アメリカ行きの話だよね。
聞きたくないなぁ。



「コーヒーでもいれるね。」

「俺がやるよ。座ってて。」

たっくんはまだ、コーヒーやカップの場所を覚えてる。
その事が、私を少しほっとさせてくれた。