夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!

野沢さん、本当にたっくんのことを考えてくれてるんだね。
なんだか感動して涙が出てきたよ。
たっくんがいなくなったら、劇団は困るのに、それでも、たっくんをアメリカに行かせようとしてくれてるんだもんね。



「……泣くなよ。」

「ご、ごめんなさい。」

恭子さんがハンカチを貸してくれた。
あぁ、私って情けない奴。



「達也…あんたはどうしたいの?」

「すぐには決められないよ。
あ、契約はどのくらいなんだ?」

「三年だ。」

「三年…!?」

思ってたよりも長い。
三年も離れてたら、絶対に終わりだ。
きっと、たっくんは向こうで誰かと付き合うよね。
三年だもん。



「あ~あ~…」

恥ずかしいけど、私はまた涙を流していた。
それもさっきよりも激しく。
でも、たっくんと別れることになるって思ったら、やっぱり悲しいよね。
恭子さん借りたハンカチは、もはやぐしょぐしょだ。
あぁ、本当に情けない。



「とにかく、少し考えてみるよ。
なるべく早く答えを出すから。」







たっくんは、一体どんな答えを出すんだろうか。
家に帰っても、気になって仕方なかった。
でも、ほぼ決まってるようなもんだよね。
野沢さんも行かせたがってるし、たっくんもこんなチャンスを不意にするわけない。



「うっ…」

また泣けてきた。
今夜は、一晩中泣き明かしそうだ。