夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!

意気地無しの私は、結局、たっくんに何も言うことは出来無かった。
あのCM以来、本当にたっくんは人気者になった。
劇団にも、たくさんのファンが押し寄せて来る。
だから、たっくんと親しく喋るようなことすらなかなか出来ない。



芸能人と付き合うって、本当に大変なことなんだなって、今更にして痛感した。



もう少ししたら、CMの契約期間は終わるけど、たっくんは何か変化を見せるかな?
また会えるように…は、さすがに無理かなぁ?



そんな時、思いがけないことが起こった。
ある時、私や恭子さんは野沢さんに呼び出された。
そこには、たっくんもいた。



「実は、達也にジム・トヌルからオファーがあった。」

「えっ!」

たっくんは、すごく驚いてるけど…



「それは何者なんだい?」

そうそう、私も誰だかわからない。



「アメリカの有名なプロデューサーだ。」



アメリカの…プロデューサー??



「達也にとっては、またとないチャンスだ。
僕は、ぜひチャレンジしてもらいたいと思ってる。」

「えっ!じゃあ、達也はアメリカに行くってこと?
達也がいなくなったら、劇団はどうするんだよ!」

「確かに、達也がいなくなったら、劇団には大きな損失だ。
でも、さっきも言った通り、これは達也にとって、大きなチャンスなんだ。
絶対にチャレンジすべきだ!」

こんなに強く主張する野沢さんは、初めて見たよ。