夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!

「良かった。ずいぶん雰囲気変わったね。」

「は、はい。」

少し髪色を明るくして、だいぶ短くした。
ショートは中学の頃以来だよ。



「多分、今回はこれでなんとかなると思うけど、こんなことはもう絶対にだめだよ。
しばらくは二人で出かけない方が良い。
こんなことが週刊誌に載って、CMがポシャったらどうするつもりだよ。
もう契約も撮影もすんでるんだから、放送中止だけじゃなく賠償金を取られるかもしれないんだからね。」

「えっ…!?」

ば、賠償金…?
そんなものまで取られるの?
せっかくのCMが中止になったら困るとは思ったけど、賠償金なんて取られたら、大変だ。
きっとかなりの金額なんだよね?



ちょっと甘く見てたかもしれない。
たっくんも最近は、マスクやサングラスをかけてるし、私もマスクはしてるから、バレないと思ってた。
それに、東京では雑誌の取材も全くないから、なんとなく安心してたんだよね。



本当に甘かった。
私とたっくんのことがバレたら、まわりにすごい迷惑をかけてしまうのに。



数日後、出版社から連絡があった。
なんと、大手の出版社だった。
幸いなことに写真もはっきりとはしてなかったから、野沢さんは、あれはたっくんと圭太君だと言い張り、次の日、劇団に記者が来ることになった。