夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!

「……ありがとう。
恭子達が宣伝してくれたおかげだよ。
それに、昔のファン。
俺も驚いたんだ。
まさか、こんなに来てくれるなんてな。」

たっくん、いろいろあったから、昔の自信はなくなってたのかな?



「美男子隊は大人気でしたからね。
美男子隊が解散しても、たっくんのファンをやめなかった人はたくさんいるんですよ。
私もそうですし。」

少し酔ってたせいか、私はそんなことを言っていた。



「美男子隊って、そんなに人気があったの?」

「そりゃあもうすごい人気だったよ。
コンサートは、ドームばかりだったし、テレビにも毎日みたいに出てたし、CDの売り上げは常にトップだったしね。
どうして知らないの?」

「その頃僕は、海外を旅行してたから知らないんだ。」

オーナーさんは照れくさそうに頭をかいた。



そっか、オーナーさんはたっくんのことを知らないから、たっくんの実力だけを見てスカウトしたんだね。
それから、劇団員の誰かがたっくんだと気付いて…きっと、そうだよね。
でも、オーナーさんは美男子隊のことをとにかく全然知らないから、プラスになることもマイナスになることも、気にしなかったんだね。
ある意味、それはたっくんにとってはラッキーなことだったよね。