夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!

「恭子は古くからの友達だ。
で、こいつが俺の婚約者。」

「えっ!」

たっくんがそんなことを言うから、なんだかその場が凍りついてしまって…



「た、たっくん!みんなが固まってますよ。
そんな冗談、今は似合わないですよ。
ねぇ、恭子さん!」

「え?あ、あぁ、まぁ、そうだな。」

「なんだ、冗談か、びっくりしたよ。」



私がたっくんの足を引っ張るようなことになったら大変だから、必死だった。
下手な芝居だったけど、なんとか信じてもらえたみたい。
たっくんも、私の気持ちがわかったのかなんだかわからないけど、否定することはなかった。



「わぁ、美味しそうなピザ!
私、お腹空いてたんです。」

私は大袈裟にはしゃぎながら、ピザを皿に乗せた。



「たっくんも食べますか?」

「……あぁ。」

たっくんのお皿にもピザを乗せ、私はピザを頬張った。



「それにしても、川嶋さん、今でもめちゃめちゃ人気あるんですね。」

「そんなことないよ。
久しぶりのステージだから、昔のファンが好奇心で来てくれたんじゃないかな。」

「好奇心なんかじゃないよ。
達也のファンは今でも達也が大好きで、達也がカムバックするのをずっと待ってたんだ。」

恭子さん、本気の顔だ。
なんか、かっこいい。
恭子さんは、オフのたっくんだけじゃなく、芸能人のたっくんのことも本気で好きなんだよね。