夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!





「最悪だったね…」

「はい……」



リュウ君と別れた私たちは、とあるバーに来ていた。
私も今日だけは、お酒を飲む。
飲まなきゃ、やってられない。
って言っても、甘いカクテルだけど。
おチヨさんは大丈夫だったかな?
今日は帰るって、ひとりで帰られたけど。



「あ、恭子さん、いつの間にシェリーさんに会われてたんですか?」

「シェリー?
あぁ、あんなのハッタリだよ。
そうでも言わないと、リュウの奴、正直に言わないと思ったからね。」

「えぇっ!そうだったんですか!」

さすがは恭子さん、と言って良いのかな?
そのおかげで、リュウ君は簡単に口を割ったんだもんね。



でも、ショックだよ。
あのリュウ君があんな人だったとは。
それに、あんなに仲良く見えてたのに、裏ではメンバーを陥れてたなんて。



人気絶頂期に、リュウ君は美男子隊をやめたかったんだね。
自分だけがやめるならともかく、グループを潰してまで。



センターって、そんなに
重要なものなのかな?
確かに、美男子隊では、たっくんが一番人気だったし、ソロのパートも多かった。
インタビューでも一番喋ってたかもしれない。
でも、リーダー格だったのは、リュウ君だよ。
コンサートや新曲の告知は、たいていリュウ君が紹介してた。
美男子隊での長男みたいな位置だったと思う。
リュウ君は、それだけじゃ嫌だったのかな?