夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!





(わぁ、ここがジョージズ事務所なんだ…大きいなぁ。)

私はビルを見上げた。
今から、こんな大きな事務所の社長さんに会うんだね。
しかも、約束もせず待ち伏せで。
さっきは盛り上がっていたけれど、冷静になると、とてもじゃないけど、うまくいく気はしない。



(あ……)



そういえば、ファンがいないね。なんでだろ?



「恭子さん、私たち以外、ファンがいないみたいですけど…事務所にはタレントさんは滅多に来ないんですか?」

「馬鹿だね。
出待ちや入り待ちは、基本禁止だし、こんなところにいたら、マネージャーさんに目を付けられることにもなる。
みんな、メンバーに嫌われたくないから、そんなことはしないよ。」

「そ、そうなんですか?」



よくわからないけど、何かルールみたいなものがあるのかな?
でも、恭子さんは高校生の時からそういうことしてたんじゃないのかな??



私たちは、事務所の傍の物陰でジョージさんを待っていた。
時間が経てば経つ程、気持ちが冷静になって来て、心配になって来た。



「恭子さん、ジョージさんってどんな人なんですか?」

「どんなって…普通のおじさんだよ。」



普通のおじさん?
そんなことは無いと思うよ。
恭子さんからしたら普通のおじさんでも、きっと、私が見たら普通じゃないのかも。
あぁ、なんだか怖くなってきた。
怖い系の人だったら、嫌だなぁ。